喘息の予防と治療

喘息は、ヒューヒュー、ぜいぜいという喘鳴や息苦しさ、ひどい咳などの症状が現れ、何度も繰り返し起こる病気です。

喘息の発作があるときには気管支に、収縮や気管支粘膜の浮腫、分泌物（痰）の増加などの変化が起こっています。

このことから、日本アレルギー学会では、喘息を慢性の気道の炎症性疾患として位置づけています。

喘鳴や呼吸困難といった気道系の狭窄による喘息の症状は、自然に、または治療によって改善されます。

以前は、症状のあるときに治療を行なっていましたが、現在では喘息発作が起こらないように予防的に治療を行なうことが主流となっています。

喘息にはアトピー型と非アトピー型がありますが、どちらも現れる症状は同じで治療法も同じになります。

喘息であるかどうかの診断は、喘息の典型的な症状があるか、家族に喘息の人がいないかなどの問診によって下されることになります。

より詳しく原因を知るために、胸部レントゲン、血液検査、呼吸機能の検査、喀痰検査、気道過敏検査などを併せて行なうこともあります。

いずれの型の喘息であっても、正しい治療を早期に始めることで症状を抑えることができ、喘息をコントロールできるようになります。

薬によって症状がなくなっても、喘息が治ったわけではないので、勝手に薬をやめないようにしましょう。自己判断で薬をやめてしまうと、返って症状を悪化させてしまうことになります。